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復旧格差」の解消急げ

復旧格差」の解消急げ
公明新聞:2011年6月22日付

被災者の目線できめ細かな対応を
.震災100日後

東日本大震災から100日が過ぎた。本来ならば復旧から復興へと進む時期だが、被災地を歩くと、あの日いらい時間が止まってしまったかのような荒涼たる風景に今も出くわす。避難生活を送る人は今も9万人以上を数え、東電福島第1原発事故の収束の見通しも立っていない。

先頭に立つべき政府の力不足を改めて痛感する。被災者のいら立ちはいかばかりか。

新たな問題も出始めている。「復旧格差」ともいうべき現象が被災地間、被災者間で広がっていることだ。

象徴的なのは、がれきの処理だろう。順調に片付けが進み、飲食店などが営業を再開した地域もあれば、ほとんど手付かず状態の所もある。

例えば役場ごと津波に流され、町の大半ががれきの山と化した宮城県南三陸町では、今も水道が復旧せず、住民は川で洗濯している。岩手県陸前高田市を車で走ると、海沿いにがれきの壁がそびえ、その先の海面に崩壊した野球場の一部が浮き上がって見える。身の毛がよだつ光景だ。

国は「がれき量や被災度が違い、やむを得ない」(環境省)と説明するが、復旧の第一歩であるがれき処理の地域間格差がこのまま放置され続けるなら、今後の生活再建や産業再生にまで尾を引き、「復興格差」となって一層深刻な事態を招きかねない。

政府は「地元任せ」の姿勢を改め、それぞれの地域の実情に見合ったメリハリのある支援を心掛けてもらいたい。

格差は、被災者一人一人の生活にも及んでいる。

仮設住宅や賃貸住宅に移った人々に比べ、プライバシーがない避難所で暮らす人たちの生活は限界を超えている。不眠症や栄養不良で体調を崩す人は後を絶たず、梅雨に入り食中毒や感染症の拡大も懸念される。

その一方で、避難所を出ると支援物資が入らないため、せっかく引き当てた仮設住宅への入居を諦める人もいる。新しい格差と貧困を生む土壌となりかねない。

日赤などに集まった義援金の受け取りにも不公平が生じている。大半が市町村の窓口で滞り、いまだに支給ゼロという所もあるほどだ。庁舎が被災し、役場の機能が復活していないためだが、なぜ国が職務代行しないのか。

怠慢という以上に無慈悲であり、被災者ならずとも、怒りが込み上げてくる。

唯一の希望は、公明案をほぼ丸のみした復興基本法がようやく成立したことだ。被災者の目線に徹したきめ細かな対応で格差解消を急ぎたい。

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| 新聞 | 17時45分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















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