FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

不誠実な経営体質改めよ

不誠実な経営体質改めよ

公明新聞:2012年3月26日付



家庭へのツケ回しはもってのほか
.

東電の電気料金値上げ

東京電力の不誠実な体質が、また、あらわになった。

企業向けの電気料金値上げのやり方である。

東電は契約電力50キロワット以上の24万件の顧客に対し、4月1日から17%の値上げを通告したが、契約更新前なら顧客は値上げを拒否できることを十分に説明しなかった。

このことが明るみになって東電は、4月以降に契約更新を迎える17万件の顧客に再説明を行うと発表。そして、値上げの了承を得られない場合は契約更新まで値上げを見送ることとした。

この説明不足が故意だったかどうかは分からないが、「あわよくばという心もあった」(東電幹部)との声が聞こえてくる。西沢俊夫社長も昨年暮れに「値上げは事業者の義務であり、権利でもある」と言って顧客の反感を買った。

このような一連の言動を見る限り、顧客を下に見る不誠実な経営体質だと言われても仕方がない。

値上げに対しては、埼玉県の川口商工会議所や東京都世田谷区などが拒否して注目を集めた。さらに、値上げが経営を圧迫するという山梨県のスーパー各社などが、公正取引委員会に独占禁止法違反にあたるとした申告書を提出する事態にもなっている。

東電以外の電力事業者からの電力購入は実質的に不可能で、東電は優越的地位にあるとの理由からだ。

東電は値上げに踏み切ることで年4000億円の収入改善を狙っていた。だが、この不誠実な一連の対応で4月からの一斉引き上げは遠のいた。このため、当初見込んでいた経営改善が狂う恐れも出てきている。

値上げができなかったしわ寄せが、7月に予定されている家庭向けの電気料金の値上げ幅の上昇に向かう可能性も否定できない。

だからと言って、ツケを一般顧客に回すというのは、もってのほかである。

その上、多くの原発が停止したまま迎える今夏の電力需給は昨年以上にひっ迫する見通しだ。東電は報奨金を出すなどして節電を推進しようとしているが、何よりも節電に頭をひねり、汗を流しながら取り組んでいるのは顧客である。それを尻目に、独占的地位にあぐらをかくような東電の経営体質は看過できない。

そもそも事の発端は、東電の安全管理の甘さが引き起こした原発事故である。

地に落ちた信頼を回復するには、事故処理と賠償支払いとともに、不誠実な経営体質を抜本的に改めることが欠かせない。
関連記事

| 新聞 | 14時26分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















非公開コメント

http://nakajimanews.blog96.fc2.com/tb.php/2541-51e00cee

PREV | PAGE-SELECT | NEXT